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Author:blackthumb
横浜在住。庭は約25平米、真南向きですが、南と西に隣家があります。室内飼いの猫が暴れん坊なので、家の中に植物を置いておけないのがハンデ。カレル・チャペック大先生と、いとうせいこう小先生の末裔たるべく、ハードボイルドで自嘲的な庭生活を送る予定です。


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園芸は妥協の産物である

よく「野良猫には野良猫の生活があるんだから、放っておけ」と言う人がいるでしょ。それって私は間違いだと思うのです。猫は人間が改良(改悪?)して、人間と一緒にいる用に変えた動物なのだから、もちろん無理強いはいけないけれども、人間がある程度の世話をする必要があると思う(犬はもちろん猫よりももっと人間がリードしなければいけない)。そもそも、野良猫の祖先をたどっていけば、人間に飼われていた猫にたどりつくよね??

というのと同じように、人間社会の近くにある植物は、人間が世話をしないといけないようになっているのかもしれないなあ。と思う今日このごろ。私は、植物は放っておいて好きにさせてあげたい、とどうしても思ってしまって、剪定とか間引きとか草むしりとか気の毒になってしまうんだけど、それは自分が管理されたくないという心情の現われにすぎなくて、人間の近くにある植物は本当は人間と一緒に世話されながら生きていくのが一番いいのかも? ということに気がつきはじめた。

そうしたら、『めが先生の手抜き園芸』(妻鹿加年雄著 家の光協会 1999.4)という本に「園芸とは、植物の都合と人間の都合の妥協の産物である」と書いてあるではないか! なるほどー、やっぱりそうか、と膝を打った。そこまではっきり言ってくれる本ってなかなかない。たいていの園芸書は、園芸そのものの可否なんて書いてたら成り立たないものね。

植物は自分の都合で成長するけど、品種改良されちゃってるバラなんかは、人間の世話なしには成長できない。人間は人間で、きれいな花を見たいだの、自然に触れたいだので、植物を手元に置いておきたい。その妥協点をどこに見出すか、だ。人間の都合をより優先させる人は、農薬もバンバン使うし、品種改良もバンバンする。自然を支配する喜びで園芸をしてる人もたくさんいるだろう。一方、植物の都合をより優先させる人は、雑草を抜かない。品種が交雑しちゃっても、おいしくないミカンがなっちゃっても気にしない。でも、どっちにしても、人間と植物が妥協し合ってることには変わりはないんだ。

ま、私なんかのようなド素人の場合は、妥協していただいている、協定を結んでいただいている、世話させていただいている、というような謙虚な気持ちでいたほうがいいのかもしれないけどね。

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